2009/7/17 外国人への投石


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新市街、路地裏の子供たち。Foto君(12歳、写真後ろ中央)、Makin君(9歳、写真手前中央)、Begal君(9歳、写真手前右)は兄弟だ。
いたずらし出した子たちをSaleh Muhamadさん(19歳)が制止してくれた。彼は珍しくきれいな英語なので話を聞いた。彼いわく「チャダリを着る習慣は、200年前とかタリバン時代のずっと前よりあった。ただカブールなど都市部では被らなくなっていた」そうだ。今までマザリシャリフなどでも聞いてきた内容と違わない説明だ。また、イスラムの男性本位と考えられうる点について聞くと、公正な教えを強調しつつも「(アラビア語が分からない)多くのアフガン人はイスラムを理解できていない」と教義と実践に不一致がある現実も認めていた。



その後、丘へ上がる手前で、いたずら好きの子供たちが集まってきて困らされた。(一人でも外国人に石を投げ出す子がいると、その場では写真を撮る雰囲気がなくなってしまうから残念である。一人の女の子だけ礼儀正しく、外国人に理解があった。Sunghoさんのような現地で活動する外国人と接点があるのではないかと思われた。)



表の騒ぎに家から出てきたオジサン。職業は警察官だそうだ。彼は「宿まで送る」と大袈裟にライフル銃まで持ち出してきたのだが、子供たちの写真を撮る機会を待ちたい私はお断りした。



「丘の上に散歩に行くだけ。一人で大丈夫だよ」と言う私に対し、オジサンや他の青年がかなり強引に「宿に帰れ」と連れ戻そうとした。最後は「勝手にしろ」と自由にさせてくれたが、結局は丘の下や上から少年たちの厳しい投石に遭ったしまう(写真)。町を外れての単独行動は、結果的に地元の人に迷惑をかけがちなので申し訳ないと思う。私なりにいつも葛藤がある。



丘の上の家で暮らす子供たち。



先程の少年らが私の後を追ってきては物陰から投石を試みる。それを真似てここの子たちも石を投げ出してしまった。至近距離でメガネが傷つけられた。アフガンの子は、笑顔を見せてくれた後でも急変して石を投げてくる子供が少なくない。
子供に限らず家畜に(遠くに行かないように)石を投げつけることがあるが、子供同士のいたずら・喧嘩でも気楽に人に石を投げる癖があるようだ。悪いことだと思われていないから、若い大人も注意しない。ちゃんと叱ってくれるのは年配者や教育を受けた大人くらいだ。まともな大人が不在の場で子供が5、6人以上集まれば、必ず投石になると言っても過言ではではない。これが彼らの習慣・文化なのか?私は自分のルールを押し付けようとしているだけなのか?明確な答えが出ないまま、この日から私は、注意しない大人に対して強く言うようになった。「外国人に石を投げるのは良いことか?子供は教育を受けていないから分からない。大人が教えなければならない!」と。語気を強めた所でキョトンとしている大人もいるのだが。とにかく私は、お節介ながら大人に注意するようになっていった。(子供に言っても、調子に乗らせるだけなのである。)


  
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