2009/7/13 アフガンでNGOとして働く外国人(6)


旧市街の中心地である警察署前にて、豆乳を人々に飲ませた。相変わらず食わず嫌いの人や、一口で「まずい!」と止める人も少なくない。「なぜ始めに、美味しくないと説明しないんだ!?」と怒る人もいた。私は「日本でも飲まれているよ」と言って後押しした。
そもそもアフガン人は日本人同様、大人は牛乳を生で飲む習慣が無いのだ。(一方、ヨーロッパ人は成人しても、乳糖を分解する酵素を乳児並みに維持するために、牛乳を生で飲んでいる。)



一人の男性がSunghoさんに言い掛かりをつけて来た。結局、男は酔っていたようで、彼女に味方をする多くの人々によって警察署へ連れて行かれたようだ。

彼女は今までも何度も活動に抵抗する現地人と遭い、対話を重ねてきた。女だというだけで話を聞かない男たちも少なくない。彼女は「私は61歳、お前のお婆ちゃんだよ!なぜ言うことを聞かないんだい?」と、粘り強く話しかける。そして家に招待して食事を振舞ったり時間をかけた付き合いも欠かさない。最後には、男たちも彼女を「姉さん」「母さん」と慕うようになるのである。

もちろん、いつも上手くいったわけではないと彼女は言う。伝統色の濃い村を訪れたとき、若者たちが石を投げる構えで「異教徒は出て行け!」と強く拒んだ。彼女はいつものように「私はあなたを愛しているのよ!」と諭す。「私の神は、あなた達を愛しなさい、と言う。あなたの神はあなたに私を殺せと言うの?(違うでしょう?)」と。それでも若者は頑なだった。彼女は時間をかけて、村の長老には理解を得ることができた。しかし、今度はその長老が村人に襲われて怪我を負ってしまったのだ。結局、長老から「頼むから、この村には関わらないでくれ」とまで言われてしまった。Sunghoさんは、さすがに為す術が無く、その村に近づくのを諦めたそうだ。


  
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